2023年10月2日に開かれた2回目のジャニーズ事務所会見。
東山紀之さんと井ノ原快彦さんが出席し、ジャニーズ事務所の名前は撤廃し新社名は「SMILE-UP.」になることが発表されました。
なんとこの記者会見、質疑応答の際に特定の記者を指名しないようにする「指名NGリスト」の存在があったことが発覚しています。
「指名NGリスト」にはどんな記者が含まれていたのでしょうか?
この記事では、
- ジャニーズ会見「指名NGリスト」流出経緯
- 「指名NGリスト」公開された原本とNG記者一覧
こちらについて詳しく紹介しています。
【※関連記事】ジャニーズ事務所記者会見の運営者は「FTIコンサルティング」!どんな会社でジャニーズ事務所との関係性は?⬇⬇

ジャニーズ会見「指名NGリスト」で八百長疑惑?NHKの報道
#ニュースウオッチ9 でもジャニーズ記者会見「指名NGリスト」 のニュースが流れていた。 #NHK #ジャニーズ問題 pic.twitter.com/WTaQClDLXB
— しょこちん💚🍫 (@shoko56) October 4, 2023
2023年10月2日に開かれたジャニーズ事務所の会見に「指名NGリスト」があったことが発覚しました。
NHKの報道によると、会見の運営を請け負っていたPR会社が複数の記者やフリージャーナリストの名前や写真を載せ、質問の指名をしないようにする「NGリスト」を会場に持参していたことが判明しました。
【画像】「指名NGリスト」が会見場に存在していた
こちらが会場を歩くスタッフの手元にある資料の拡大画像です。

手元の資料には確かに「NG記者」と記載があります。よく見てみると「氏名NG記者」と書かれています。
X上に公開されていた「NGリスト」の原本画像がこちらです。

こちらの画像は東京新聞の記者・望月衣塑子さんのX上で公開されていました。
左端に「氏名候補記者」、右端に「氏名NG記者」とあります。
おそらく「氏名」は「指名」の隠語で、流出した場合に備えて言い換えられていた可能性が高いです。
※10/6追記 「指名NGリスト」の原本がFRIDAYにより公開
10月5日には「FRIDAY」により、流出した「指名NGリスト」の原本が公開されました。

指名NGリストに記載されていた記者は以下の6名だったことが判明しています。
- 「Arc Times」尾形聡彦
- 「東京新聞社」望月衣塑子
- 作家・本間龍
- ジャーナリスト・佐藤章
- ジャーナリスト・松谷創一郎
- ジャーナリスト・鈴木エイト
「指名NGリスト」流出には関係者内に告発者がいた?
また、マスコミの間では会見前から「八百長会見」を告発するメールが出回っていたことが明らかになりました。
メールには冒頭「私は9/7と10/2のジャニーズ事務所の会見の運営を担当していたものの1人です」と名乗った上で「会見の運営をジャニーズのやりたい方向性で進めるべく10/2の会見では、ジャニーズ主導で質疑応答で指名する記者と指名を絶対しない記者を決めておりました」と記されてあった。
リストは当日の朝に運営メンバーに配布され、NG記者の着席場所を司会と共有。「ジャニーズ事務所に不利益が最小限で済むように会見を進行した」という。メールには座席表や質問の順番に関する運営マニュアルなどの画像も添付されてあった。
引用:東スポWEB
おそらく会見の運営に携わる関係者(ジャニーズ事務所側)から流出したものと思われます。
ジャニーズ会見指名NGリスト一覧!NG記者は誰でメディア名は?

ジャニーズ事務所の会見場に持ち込まれた「指名NGリスト」ですが、NGを受けていた記者がこちらです。
NGリスト①「Arc Times」尾形聡彦編集長
1人目が「Arc Times」尾形聡彦編集長。

2022年7月に設立されたメディア「Arc Times」の編集長を務められています。
尾形聡彦編集長によると、最前列の真ん中に座ってずっと挙手しているにも関わらず、司会者からは一向に当てられなかったと言います。
ジャニーズ事務所の会見。最前列の真ん中に座って、ずっと手を挙げ続けた私と望月さんを絶対に当てないことを事前に決めていたとしか思えない会見で、失望し、憤りを覚えました。井ノ原氏は「ルールを守って」と私に言い、隣の芸能レポーターたちは拍手していました。しかし、厳しい質問をするであろう私と望月さんを絶対に当てない、という八百長のような不正なルールを容認するわけにはいきません。
引用:「Arc Times」尾形聡彦編集長X
尾形聡彦編集長は最初は当然当ててもらえるだろうと思って黙って手を挙げていたそうです。
ですが会見が進むに連れ、ジャニーズ事務所と司会者側が最前列の尾形編集長を当てないという意思が明確になり、声を上げざるを得なかったとありました。
NGリスト②「東京新聞社」望月衣塑子記者
東京新聞社の望月衣塑子記者もリストに入っていたうちの1人です。
1回目の記者会見では、東山紀之新社長に過去の性加害疑惑についてかなり踏み込んだ質問をされていました。

望月記者によると、司会者の指名の仕方は明らかに不自然だったと言います。
大変不愉快です。やはり茶番・八百長会見でした。ジャニーズ事務所に反省など微塵もありません。司会の元NHKの松本和也氏の指名の仕方は、あきらかに不自然でした。
引用:望月衣塑子氏X
通常、記者会見では最前列の人から当たっていくのが常だそう。これはトランプ大統領や安倍元首相の会見でも同じで世界のスタンダードとされているようです。
そのため記者は朝早くから会場に入り、最前列を目指すと言います。
ですが今回の指名方法は、”誰か特定の人をわざわざ探して当てているような”、不自然極まりないものだったと言います。
怒号が飛び交った=声を上げざるを得なかったのも、そのせいだと主張されていました。

NGリスト③作家・本間龍
ノンフィクション作家で元博報堂社員の本間龍さんもNGリスト入り。

本間龍さんはジャニーズ事務所の1回目の会見時に、
「ジャニーズ事務所といえばジャニー喜多川さんが作った会社。今後も名前を冠するのはあまりにも常識外れでは。ヒトラー株式会社とかスターリン株式会社に匹敵するほどの罪を犯した自覚が足りないのでは」
と鋭い意見を投げかけた方です。
ジャニーズ事務所側からも警戒されていたと見られます。
NGリスト④ジャーナリスト・佐藤章
リスト入りしていたジャーナリストの佐藤章さんは1回目の会見には出席されていません。

ですがSNSやメディアで厳しい批判を続けていたことから、今回リスト入りしたと見られます。
指名NG記者の一人はどうやらぼくのようだ。確かに番組ではジャニーズ事件を批判的に取り上げ続けてきたが1回目の9月7日の会見には出ていない。そのぼくをリストアップしたということは、やはりネットを執拗に探索する必要のあったジャニーズ本体の仕業としか思えないのだが。 https://t.co/VkXmw2lQxI
— 佐藤 章 (@bSM2TC2coIKWrlM) October 5, 2023
NGリスト⑤ジャーナリスト・松谷創一郎
ジャーナリスト・松谷創一郎さんもNGリスト入りしていた1人です。

松谷創一郎さんは1回目の会見時に、「Mステなどで競合グループが出演しないよう圧力をかけていたのでは」と鋭く迫った質問を投げかけていました。
今回もそのような厳しい質問を避けるため、NGリスト入りしたものと見られます。
NGリスト⑥ジャーナリスト・鈴木エイト
またジャーナリストの鈴木エイトさんもNGリストに掲載されていました。

NGリスト掲載を受けて鈴木エイト氏はこのようにコメントされています。
「僕の名前がリストにあったと確認できたそうです。ずっと挙手し続けていましたが、当てられませんでした。前、横、斜め後ろの人は当てられたのに」
鈴木エイト氏によると会見場で司会者とは何度も目が合ったとのこと。やはり当日の指名の仕方は不自然だったと言います。
ジャニーズ事務所側は”一切関わっていない”と潔白を主張

ジャニーズ事務所は一連の八百長疑惑に対して、真っ向から関与を否定しています。
ジャニーズ事務所が10月4日に発表したコメント全文がこちらです。
PR会社が作成したと言われる顔写真が入った書類を、私たちは誰も見ておりません。
会見前々日の会議で、本件について打ち合わせが行われた際、媒体リストを持ってこられて、そこにNGと書いてあったので井ノ原(快彦)が、「これどういう意味ですか?絶対当てないとダメですよ」と言いました。
するとPR会社が「では前半ではなく後半で当てるようにします。」と答えました。
そのやりとりをその場にいた役員全員が聞いております。
今回流出した資料は、弊社の関係者は誰も関与しておりません。見てもおりません。
この外資系PR会社にこのことを謝罪してほしいとお願いしましたが、外資なので本国の許可が必要で調整に時間がかかると言われました。
本当に弊社は誰か特定の人を当てないで欲しいなどと言う失礼なお願いはしておりません。
関係役員全員に、もう一度確認し、誰もそのようなお願いなどしていないことを再確認いたしました。
どうかご理解くださいますようよろしくお願い致します。
ジャニーズ事務所側は
「NGリスト」はPR会社が作成し、ジャニーズ事務所は関与しておらず、資料も見ていない
と関与を全面的に否定しています。
ただ前々日の会議ではリストの存在があったことは認めており、当日の資料とは別のものであったとしても存在は知っていたことになり、”見ていない”発言には矛盾も生まれています。
※ジャニーズ事務所の記者会見を運営したPR会社「FTIコンサルティング」についてはこちら

井ノ原快彦の発言に拍手が起きたのも八百長?

今回のジャニーズ事務所の会見で一際注目を集めたのが、会見に出席していた井ノ原快彦さんの対応です。
質疑応答の中盤で記者から怒号が飛び交う中、井ノ原快彦さんが記者をなだめ制止した場面があり、会場からは拍手が巻き起こる事態に。
ジャニーズ記者会見で「ルール」を守れとする井ノ原氏に記者が拍手。
— あらかわ (@kazu10233147) October 4, 2023
斎藤幸平さん
⇒子どもに性加害した側が子どもたちの名を出しルールを守ることを記者に求めた。問題を隠蔽し被害を拡大させた共犯関係の報道側に反省があるのかと拍手のシーンで感じた。#news23 pic.twitter.com/0jFenH5DKT
ですがこの井ノ原快彦さんの発言は、論点をすり替える「トーンポリシング」ではないかとの指摘が入っています。
【トーンポリシング】とは?
社会的課題について声を上げた相手に対し、主張内容ではなく、相手の話し方や態度、付随する感情を批判することで論点をずらすこと。 話し方のトーンを取り締まるという意味から、「話し方警察」等とも訳される。
簡単に説明すると、
「子どもに性加害を加えた側(ジャニーズ事務所)」が
「子どもの名前を使って」相手側(記者)にルールを守ることを求めた
ことになり、本来の議題【ジャニーズ事務所の性加害問題】から論点をずらしているということになります。
一部では「この一連の流れにも台本があったんじゃないか」と指摘する声も上がっています。
- NGリストで指名されない記者が騒ぐ
- 井ノ原快彦が子供の話を出して場を収める
- 記者が拍手する(←事前に仕込まれていた可能性も?)
- 井ノ原快彦は評価され、NGリストの記者は批判される
実際にあのシーンは多くのメディアでも取り上げられ、井ノ原快彦さんを支持する声が上がっていました。
真相はわかりませんが、ジャニーズ事務所の会見場に「指名NGリスト」の資料が存在していたことは確かなようです。
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